2023年度先進実践学環長賞に選出された菱沼美咲氏にインタビューをした。
 先進実践学環長賞とは一体どんな賞なのか。なぜ受賞にいたったのか。その実態に迫る。

この度は先進実践学環長の受賞、おめでとうございます。

ありがとうございます。筆保先生をはじめ、周りの方々に助けていただいたおかげですね。

またまた、思ってもないことを

いや、本当に思ってますよ!
筆保先生には学部の頃からたくさんご指導いただきましたし、大学院に進学してからは、海洋研究開発機構(以下:JAMSTEC)で研究者の方々と研究できるチャンスもいただきました。大学院生としてとても有意義な2年間を過ごすことができました。

それでは、いまの気持ちをお聞かせください。

正直賞をいただけるとは思っていなかったため、とても驚いています。
こっそり賞状をいただいたことも相まってなにかの間違いかと思いました。
頑張って研究してよかったなと嬉しい気持ちです。

先進実践学環長賞を受賞した学生は菱沼さんが初めてだそうですね。

らしいですね?とても名誉なことだと思います。光栄です。

「気象学」と「教育学」の分野を融合した研究が評価されたわけですが、どんな研究をしていたのか教えてください。

教育学部時代、「文系科目」「理系科目」の乖離や「気象学」が学校現場にあまり積極的に取り入れられていないことが気になっていました。そこで大学院では、 教員が容易に利用できる気象教材のを作成し外部へ提供したり、「古典」と「気象学」を融合した研究、他にも台風の研究を行い、防災・減災への理解を深めることをしていました。 いろいろと相談にのってくださった国語科の高芝先生にも大変感謝しております。

今回の受賞につながった、「出版甲子園」での成果がありますよね?出版甲子園はどんな場所で、どんな闘いが繰り広げられているのでしょうか?

出版甲子園は、「学生の、学生による、学生のための出版コンペティション」です。自分だから書ける本の企画を作成し、三段階の審査を受けます。三度目の審査を通過すると、出版業界の最前線で活躍する編集者さんや書店員さんの前でプレゼンするチャンスを得ることができます。興味のある方はぜひ出版甲子園のHPを見てみてください(出版甲子園HP)。

出版甲子園はどのような企画をだして、どんな結果だったのですか?

出版甲子園には、「古典」と「気象」を掛け合わせた企画を応募しました。
自身で企画書は見本原稿を作成し、最終的にグランプリをいただくことができました。

それはすごいですね、おめでとうございます。どんな気持ちでしたか?

ありがとうございます。
まさか自分がグランプリだなんてと、驚きでいっぱいでした。審査員の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

ここに全てのいきさつがあります!  (出版甲子園レポート)。

それでは、修士での研究で楽しかったこととは何ですか?

楽しかったことは、自分で作成した図を見ながら多くの方と議論させていただけたことです。
筆保先生はもちろんのこと、那須野さんや山田さんなど、JAMSTECの研究者の方々や学会で出会ったみなさんと自分の研究についてお話しさせていただけて、本当に楽しく、そして勉強になりました。気候学について学んでいくごとに、結果の見方がわかっていくこともとても楽しかったです。

では、逆に大変だったことは?

上記以外の全てですかね。冗談です。
pythonで描画する作業は最初本当にしんどかったです。ただ、研究員の吉岡さんやJAMSTECの研究者のみなさんに助けていただいて、だんだん楽しくなりました。わかると楽しいを特に実感できた2年間でしたね。

次の受賞者に向けてメッセージをお願いします。

ふでけんのメンバーはみなさん優秀なので賞をとれること間違いなしだと思います。
研究室にいる間、全力で研究する生活はなんだかんだ楽しいので、学会などたくさんチャレンジしてみてください。

(2024年3月、どこかであったかもしれないしなかったかもしれない話より抜粋)