2015年秋 日本気象学会 & 台風研究会


2015年秋の気象学会が10月28〜30日の3日間、京都テルサにて行われました。
大会要項(pdf)  発表一覧(pdf)

また、10月31日〜11月1日の2日間、京都大学防災研究所にて、台風研究会が開かれました。
ニュースリリース  詳細プログラム(pdf) 

《参加者:筆保先生、森山、熊澤(M2) 山崎、奥村(M1)》

トップバッターは、森山さん。大会1日目の最後に行われました。
タイトルは領域大気海洋結合気候モデルRSM-ROMSを用いた力学的ダウンスケーリング(P193)です。
カップリングモデルで、メッシュの高解像度化から気候予測をするという研究です。

大会3日目の午前は、筆保先生の発表でした。ちなみにタイムキーパーは研究室OBの吉岡さん。
タイトルは回転水槽実験と台風モデルで再現された台風内部コアの非軸対称構造(A310)です。
一番大きなA会場での発表。普通の回転水槽と温度傾度を逆にして、台風の内部構造を探ろうとする実験です。
議論も活発に行われました。先生は前日に研究の”神”が降りてきたそうで、直前まで資料の手直しをされていました。

午後に入り、山崎さんのポスター発表。今回はポスター発表も発表数が多かったです。
タイトルはアンサンブルシミュレーションを用いた台風通過時の強風特性に対する地形効果と防災情報の検証(P371)です。
防災情報にも寄与するということで、多くの人から関心を集めていました。

そして今回の紅一点、熊澤さん。
タイトルは1900年から2014年における日本の台風上陸数(2)(A361)です。
日本付近の気候変動が話題になる中、データレスキューの手法も含めて注目されていました。
こちらも大きな会場での堂々たる発表でした。
TV取材もされていて、世間の関心の高さが伺えます。

さて、大トリは昼は保育士、夜は大学院生の私奥村でした。
タイトルは未就学児童に対する保育園における気象教育〜天気予報を利活用した科学技術コミュニケーション〜(B369)です。
保育園の現場における気象教育の事例は初めてだということで、熱心に聞いてくださる方が多かったです。

台風研究会では、森山、熊澤、山崎、そして佐藤(敬称略)の4名が発表を行いました。


様々な分野の研究者が集まり、台風の学際的研究発表の場となった台風研究会。
非常に興味深い発表がたくさん聞けました。


というわけで、中身の濃かった5日間。打ち上げも盛り上がりました!

恒例の学会筆研のみも第4回。
しかし、今回はスペシャルな2次会も、、、。
京都といえば祇園、祇園といえば「舞妓HaaaaaaN!!」ということで、祇園でしっぽりと2次会。

舞妓さんと天気予報の的中率の話で盛り上がります。

最後は研究室メンバーとパシャリ!

今回の学会はそれぞれに持ち帰るものも多く、とても充実した学会になったのではないかと思います。
長い人は火曜日に京都入りしての日曜日までの5泊6日。みなさま、お疲れさまでした!!

作成:奥村 2015/12/3