台風ハザードマップで公表している「高潮ハザードマップ」とは、本研究室で開発した台風経路アンサンブルシミュレーションの結果を、
気象庁高潮モデルのインプットデータとして使用することで、複数の台風経路で高潮計算し、特定地点の最大潮位偏差を示したものである。
例として2018年台風21号(JEBI)が大阪府大阪港に及ぼした高潮ハザードマップを図2に示す。
横軸はコース差で、原点は大阪港を直撃したコースとなり、負であれば直撃コースよりも西側のコース、正であれば東側のコースを示している。
棒グラフは左軸に対応しており、各コースで最も潮位偏差が大きくなった時の値を示している。
折れ線グラフは右軸に対応しており、最大潮位偏差となったタイミングを示している。大阪港での中心気圧が最も低くなった時を最接近時とし、
最大潮位偏差となったタイミングが最接近よりも前なら負、後なら正となる。
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図1:台風経路アンサンブルシュミレーションにより得られた台風JEBIの経路。赤が実際のコース、緑が実際のコースよりも西側、青が実際のコースよりも東側のコース。 | 図2:大阪府大阪港における高潮ハザードマップ |